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ITにお金を使うのは、もうおやめなさい ハーバード・ビジネススクール・プレス

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ITにお金を使うのは、もうおやめなさい ハーバード・ビジネススクール・プレス
ニコラス・G・カー
ITにお金を使うのは、もうおやめなさい ハーバード・ビジネススクール・プレス
定価: ¥ 1,785
販売価格: ¥ 1,785
人気ランキング: 52043位
おすすめ度:
発売日: 2005-04-07
発売元: ランダムハウス講談社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

本質を考えたIT投資を考える
競い合うように企業がIT投資を続けているが、
その多くが失敗しているという。
そろそろ立ち止まって考える時期ではないか。IT投資の本質を。
そのような事を考えさせる一冊です。

内容は平易で、結構納得できる内容です。
特に経営者の方には読んでもらいたいです。

薄いのでとりあえず読んでみたら?
ITに投資すること即競争優位を得ることではない、という極々当たり前
のことを論じた本。過去のインフラ技術と同様に、ITは進歩とともにコ
モディティ化してしまう。コモディティ化する前に競争優位をえること
ができるが、コモディティ化した時点でその優位は消えてしまう。しか
し、コモディティ化はネガティブなことではなく、そうなることで社会
や経済に最大の貢献を行うことができる、といったところか。
ただし、彼の議論にいくつか違和感あり。
誰にもまねできないコト・モノ、誰もまだやってないコト・モノにより
競争優位を得ることができるが、それが簡単に真似されるようなもので
あればその優位はすぐに消えてしまうというのは、別にITに限ったこと
ではないはず。また、彼が使うITという言葉は含意が広すぎると思う。
もしくは非想像的で硬直的な使い方かと。ITを、人類のもつテクノロジ
ーとしてのITと、個々の企業もつ戦略的ツール・経営資源としてのITが
同一地平線上で無媒介的に論じられている。また、非コモディティ→コ
モディティ化という単一線の流れではないはずで、非コモディティの部
分がコモディティ化されても、バリューチェーンのなかで別の部分に非
コモディティな部分、代替困難な部分を生み出していく、といったこと
が繰り返されるのではないだろうか。

IT?それがどうした!
経営からみたITの失敗学、という観点で手にとってみた一冊である。著者は元ハーバード・ビジネス・レビュー誌の上級編集者で、「ITなんぞに投資するのは馬鹿だ」というような論旨を展開したために、2003年当時は、大変な物議をかもしたらしい。

著者が”IT Doesn’t Matter”と主張する理由はおおよそ以下のとおり。

◆90年代半ば企業はこぞってITに投資したが、生産性の向上に寄与したというデータはほとんどない。
◆ITはもはや電気や鉄道と同じ社会のインフラと化し、持っているだけで競争優位なツールではない。
◆ITを利用した新業種、新サービスは出尽くした。もうこれ以上産業を根底から変える力は残っていない。
◆ITは金食い虫。企業のIT支出は買手の利益のためというより、売手が戦略として煽り立てた結果だ。

要するにITを特別のものとして考えるのでなく、ごくあたりまえ(=コモディティ)の経営資源のひとつとして考えるべき、というのが本書の主張である。

まずビジネス戦略があって、次にそれに沿った業務改革方針があって、最後に改革を実現するツールのひとつとしてITを位置づけるという、言われてみれば至極あたりまえの主張ではあるが、しかし現実には、企業におけるITの重要性が増しているとの認識から、CIO担当役員を新しく設置する動きの方がむしろ活発である。

『マッキンゼーITの本質』などの論調と方向性はほぼ同じだが、主張がとがっているぶん、読んでいておもしろい。現在の企業のIT利用に対する鋭利な問題提起をしており、IT失敗学のひとつの形とみてよいだろう。

「将来の成功を保証するのは情報技術を独創的に使うことではない。むしろ重要なのは情報技術を使いこなすことである。」p117

なかなか示唆にとんだ一冊である。

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